はじめに
Digilentが提供している,Embedded Linux Hands-on Tutorial for the ZYBOをやってみました.
日本語情報としては,下記記事を参考にさせていただきました. Hands-on Tutorialだけでは初心者の私にはわかりづらい箇所は,ほとんど下記記事で補完されていました. 大変助かりました.
- FPGAの部屋 - ZYBO用のEmbedded Linux チュートリアル1(IPのアップグレード) 複数記事に渡り,スクリーンショットとともに丁寧に説明されています.
- Being a nerd engineer - Embedded Linux Hands-on Tutorial for the ZYBO をやってみた 作業ログ要約や,バグ修正後のファイルなどが提供されています.
- ippeiの日記 - zybo でlinux 最近の記事です.
開発環境
Hardware Customization, Generate BOOT.BIN
ZYBO Base System Designのカスタマイズ関係(1. Hardware Customization, 3. Generate BOOT.BIN)は,Windows環境で行いました.
OS | Microsoft Windows 7 Professional x64 Service Pack 1 |
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Vivado | Vivado 2014.4 WebPACK Edition (Windows) |
SDK | Xilinx SDK 2014.4 |
Compile U-Boot, Compile Linux Kernel以降
コンパイル環境については,Xilinx SDKを使用せず,PetaLinuxツールを使用しました. 参考にした上記記事との違いは,この点くらいです.
OS | Ubuntu 14.04 LTS 32bit |
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PetaLinuxツール | Zynq、MicroBlaze用 PetaLinux 2014.4 |
PetaLinuxツールのインストール
PetaLinuxツールをインストールしました.XilinxのWebサイトからFirefoxでダウンロードし,Installation Guideを参考にして,下記のようにコマンドを実行しました.
私の環境では,初回インストール時に下記メッセージが表示されてエラー終了しました.
下記コマンドでgawkをインストールすることで解決しました.
インストール中,下記のような警告が表示されました. どうやら,MicroBlazeシステムにLinuxシステムのイメージをダウンロードするために必要のようです. 今回は関係ないと判断し,無視しました.
作業ログ
1. Hardware Customization
上記の参考記事を読みながら進めました. 特に躓くことはなかったと思います. プロジェクトを開きなおすと「system_LEDs_4Bits_1.upgrade_log」が見つからないとのCritical Warningが出るので,プロジェクトから該当ファイルを削除しておきました.
2. Compile U-Boot
ここでも,特に躓くことはなかったと思います. Ubuntu上でのコマンド実行ログです.
3. Generate BOOT.BIN
参考記事と重複しますが,注意点だけ書きます.
- workspaceのビルドが進まない FSBLプロジェクトを作成後,自動的にビルドが開始されますが,進捗率が79%のまま動かなくなってしまいました. ビルドを中断させてFSBLプロジェクトを削除し,Xilinx SDKを再起動して再試行すると上手くいきました.
- system.bitではなく,system_wrapper.bit Hands-on Tutorialの3.2.10ではsystem.bitになっていますが,system_wrapper.bitでした.
4. Compile Linux Kernel
Ubuntu上でのコマンド実行ログです.
5. Test Kernel Image with Pre-built File System
参考記事にしたがい,5.2.1のzynq-zybo.dtsの編集は実行しませんでした. また,ramdisk8M.image.gzはZedBoardのデザインから流用しました.
[追記 2015/01/25] ramdisk8M.image.gzは,下記リンクからwget (ダウンロード)してきた方が良さそうです. 下記で述べているような,Linux起動時の警告が出なくなります. 「yuki-sato.com - 7. Zynq RAMディスク」が参考になりました. ありがとうございます.
Linuxが起動しました!下記はTera Term上のログです. 228行目付近で警告が出ています.ramdisk8M.image.gzをZedBoardのデザインから流用したことが原因でしょう. この問題については,次回記事「ZYBOのFile System (ramdisk)を修正してみました」で解決しました.
6. Modify Device Tree and Compose Kernel Driver
Ubuntu上でのコマンド実行ログです.
7. User Application
Ubuntu上でのコマンド実行ログです.
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