Logicool MX620が故障…
使用開始から6年目に突入した無線マウス Logicool MX620ですが,左クリックの調子が悪くなってしまいました. 左クリックを認識しなかったり,シングルクリックがダブルクリックになってしまったりとイライラします. 所謂「チャタリング」と呼ばれる現象です.
故障してしまいましたが,愛用のマウスなので修理してみることにしました. …お気に入りの「高速スクロール機能」を備えるマウスとなると製品が限られ,買い替え費用が結構な出費になるという理由も大きいです.
修理記録
マウスの分解
乾電池を取り外して,4箇所のゴム足を全て剥がし,ネジを外します(赤矢印). このネジを外すためには,T6の星型ドライバが必要です.
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4箇所のネジを外すと,上側と下側(プリント基板やホイール機構が固定されたベース)の2つに分解できます. ここで,電池ボックスのリード線付き金属端子を電池ボックスから引き抜いた後,電池ボックスをホイール機構側にスライドさせて取り外します. 私の場合,プラス極側の金属端子の引き抜きが難しかったため,半田ごてを当ててリード線のみを取り外しました. また,電池ボックスをスライドさせる際,青矢印で示したラベルの固定部が引っ掛かりやすいので注意してください.
電池ボックスを取り外したら,レーザーセンサのフレキシブルケーブルを取り外した後,赤矢印で示した4箇所のネジを外します.
これで分解は完了です. 上下に分解したうちの下側は,プリント基板,ホイール機構,電池ボックスおよびベースの4つに分解しました.
マイクロスイッチの交換
交換対象の左クリック用マイクロスイッチは青矢印で示した部品です. 今回は,左右のクリック感の統一と故障予防の観点から,右クリック用マイクロスイッチも交換します.
余談ですが,プリント基板の裏面にはAtmelのATmega168が実装されていました.
準備した交換用マイクロスイッチは,オムロン D2F-01Fです. ピン互換ですが,押下感や押下音は異なります. こればかりは仕方がないです.
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交換後のプリント基板裏面です. マイクロスイッチを取り外す際にランドが剥離してしまったので,すずメッキ線で配線しています.
リード線の交換
電池ボックスとプリント基板との間を結ぶリード線のハンダ付け状態が悪かったため,ついでに交換しました. これで部品交換は完了です. あとは,分解した際とは逆順に組み立てればOKです. ホイール機構に付着していたグリスは一度拭き取り,タミヤ セラグリスHGを少量塗布しておきました. また,ゴム足は両面テープを貼り直して復元しました.
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