XmingはWindows上でX Window環境を利用するためのフリーウェアで,一般にX Serverと呼ばれているソフトウェアの一種です. Xmingを利用することで,Linuxサーバ上のGUIをリモートで操作することが可能になります. Xmingと組み合わせて利用するSSHターミナルソフトウェアとしてはPuTTYが紹介されていることが多いですが,私は以前からTera Termのお世話になっているので,こちらと合わせて利用しています.
ここでは,TeraTerm + XmingでX Window環境を構築する方法を掲載します.
[1] インストーラをダウンロードする
Xming X Server for Windowsから,XmingとXming-fontsのインストーラをダウンロードします.私がダウンロードしたバージョンは以下のとおりです.
- Xming: Xming-6-9-0-31-setup.exe
- Xming-fonts: Xming-fonts-7-5-0-47-setup.exe
[2] Xmingをインストールする
ダウンロードしたインストーラを実行し,インストールを開始します.
コンポーネントの選択では,「Compact installation」を選択します. Tera Tarmを使用する場合,「Full installation」選択時にインストールされるXLaunch wizardなどは必要ありません.
[3] Xming-fontsをインストールする
Xmingをインストールしただけでは,下に示したEmacsのスクリーンショットのように,GUI上で文字化けが発生する場合があります. この問題は,Xming-fontsをインストールすることで解消されます.
Xmings-fontsもXmingと同様のインストーラです.デフォルト設定のままインストールします.
[4] Tera Termの設定を変更する
Tera Tarmの設定を変更し,Xmingとの連携を有効にします.Tera Termをインストールしていない場合は,Tera Termからダウンロードしてインストールしてください. 「設定」-「SSH転送」の順に開きます.
「SSHポート転送」のウィンドウが開くので,「リモートのXアプリケーションをローカルのXサーバに表示する」にチェックを入れて,「OK」で閉じます.
以下のようなウィンドウが表示されますが,「OK」で閉じてください.
「設定」-「設定の保存」の順に開き,設定を上書き保存してください. その後,Tera Termを一旦終了します.
[5] 導入完了
以上で導入作業は完了です.Xmingを起動し,Tera Termで任意のサーバに接続すれば,X Window環境を利用できます.
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