概要
JetPackは,UbuntuベースのJetson向けOSとJetson SDKコンポーネントのパッケージです.このJetPackにはOpenCVも含まれています. 本記事では,このOpenCVの情報の確認方法を備忘録としてメモします.
Jetson | Jetson Nano |
---|---|
JetPack | 4.6 |
JetPackにインストールされているOpenCVのバージョン
JetPack 4.6
JetPackのリリースページにインストールされているOpenCVのバージョンが記載されています. 「KEY FEATURES IN JETPACK」の「Computer Vision」の項目を参照してください.
JetPack 4.6にはOpenCV 4.1.1が含まれていることがわかります. ただし,このOpenCVはCUDAサポートがOFFになっています.OpenCVのサンプルコードを試しに実行する程度であれば,まずはこのOpenCVで良いケースが多いと思います.
なお,CUDAサポートがONのOpenCVは主に下記2通りの方法で入手できます.NVIDIA L4T MLを使用する方法が比較的手軽だと思います.
- CUDAサポートがONのOpenCVが含まれている,NVIDIA L4T MLのDockerイメージを使用する
- JetsonHacksNano/buildOpenCVなどを使用して,OpenCVをビルドする
JetPack 4.6以外
過去のバージョンなど,JetPack 4.6以外のリリースページには下記のリンクからアクセスすることができます.
Jetson statsでOpenCVライブラリの情報を確認する
Jetson statsをインストールする
Jetson statsは,Jetsonのモニタリングや制御ができるユーティリティです.後述のようにPython 3でもOpenCVライブラリの情報を確認することができますが,Jetson statsではコマンド1つでより簡単に確認できます.
下記のコマンドを実行することでインストールできます.インストール後に再起動してください.
Jetson statsでOpenCVライブラリの情報を確認する
jetson_releaseコマンドを実行します.「OpenCV: 4.1.1 compiled CUDA: NO」という情報から,CUDAサポートがOFFのOpenCV 4.1.1がインストールされていることが確認できます.
Python 3でOpenCVライブラリの情報を確認する
バージョンを確認する
Python 3では,OpenCVがインストールされていることと,インストールされているOpenCVのバージョンを下記のように確認できます.
ビルド情報を確認する
インストールされているOpenCVのビルド情報も確認することができます.
0 件のコメント:
コメントを投稿