2017/04/30

JR東海オリジナルカレンダー壁紙を一括ダウンロードするバッチファイル

概要

毎年,JR東海は鉄道写真を使用したカレンダー壁紙をWebで公開しています. ディスプレイ解像度別に各月3種あるため,ブラウザから全種類ダウンロードしようとすると,リンクを開いて画像ファイルを保存する操作を36回繰り返さなければなりません.面倒です. そこで,自動的にカレンダー壁紙を全種類一括ダウンロードするバッチファイルを作成しましたので紹介します. 年に一回しか使う機会がありませんが,bitsadminコマンドによるダウンロード処理例として,他にも応用が可能なバッチファイルだと思います.

バッチファイルの入手方法

Gistに登録していますので,下記リンクからソースコードをコピー&ペーストして「get_jrcentral_wallpaper.bat」として保存するか,Zipファイルをダウンロードしてください.

バッチファイルは,文字コードがSJIS,改行コードがCRLFになるように保存してください. Zipファイルでダウンロードした場合は改行コードがLFになっていると考えられます. サクラエディタなどのテキストエディタで,改行コードをCRLFにして上書き保存してください.

上記の改行コードの変更作業は不要になりました.

動作確認環境

他バージョンのWindowsでも実行可能と考えられます.

Windows Windows 10 Pro 64bit
使用方法
  1. バッチファイルを準備する
  2. 上記の「バッチファイルの入手方法」を参考に,get_jrcentral_wallpaper.batを準備してください. 文字コードがSJIS,改行コードがCRLFになっているか確認してください.

  3. get_jrcentral_wallpaper.batをダブルクリックして実行
  4. get_jrcentral_wallpaper.batの実行が開始されると,get_jrcentral_wallpaper.batがあるフォルダにdownloadフォルダが作成されます. あとは,downloadフォルダにカレンダー壁紙が全種類ダウンロードされるのを待つだけです.

その他

バッチファイルのソースコードかカレンダー壁紙のファイル名を読むと気づくと思いますが,ファイル名の解像度を示す箇所が1024x768,1280x1204,1600x1200になっています. そう,一般的には1280x1204ではなく1280x1024ですよね. 実際の画像サイズは1280x1024なので,ファイル名を付ける際に間違えたものと考えられます. 2018年のカレンダー壁紙が公開される際は修正されるかもしれませんので,その場合はバッチファイルの変更が必要になります.

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秀丸エディタを黒背景の配色(Monokai風)にカスタマイズする

Monokai for 秀丸エディタ

プライベートではサクラエディタを使用しているのですが,仕事で秀丸エディタを使用しなければならない機会ができました. そこで,秀丸エディタ用のMonokai風カラー設定ファイルとC/C++の強調表示設定ファイルを作成しました. 基本的に,「サクラエディタを黒背景の配色(Monokai風)にカスタマイズする - C/C++強調キーワードセット付き」で紹介したサクラエディタ用のMonokai風配色に合わせてあります. 設定ファイルはGitHubにて公開していますので,ダウンロードしてみてください.

設定方法
カラー設定(各種拡張子共通)
  1. 設定ファイルを準備する
  2. 下記リンクからGitHubに移動し,右側の「Clone or download」からZIPファイルをダウンロードしてください. ダウンロード後,任意のフォルダでZIPファイルを解凍してください.

  3. カラー設定を適用する拡張子のファイルを開く
  4. 秀丸エディタで,カラー設定を変更したい拡張子のファイルを開きます. 今回は,拡張子が.cの適当なファイルを開きました.

  5. ファイルタイプ別の設定を開く
  6. メニューバーから,「その他」 - 「ファイルタイプ別の設定」です. 秀丸ではファイルタイプ別の設定が標準で数種類準備されており,その中に.cを含む「C言語ソースファイル」用の設定があります. 今回は,この設定を編集して,カラー設定と強調表示設定をカスタマイズしていきます. 標準でファイルタイプ別の設定がない拡張子については新規作成が必要ですが,ここではその手順は扱いません.

  7. カラー設定の読み込みウィンドウを開く
  8. 左側のメニューから「デザイン」を選択し,右下の「保存/読込」から「読み込み…」をクリックします.

  9. カラー設定を読込む
  10. 強調表示などの読込みウィンドウで「参照」を選択し,ZIPファイルを解凍してできたフォルダから,カラー設定ファイル「monokai.hilight」を開きます.

  11. カラー設定の有効化
  12. カラー設定は読込み終わりましたが,「場所の一覧」をカスタマイズし,標準では無効になっているカラー設定を有効化します. この手順は任意ですので,お好みに合わせて調整してください.

    • 「カーソル行」のプロパティを下線モードに変更
    • 「カーソル行(IME ON時)」のチェックボックスを入れ,有効化
    • 「折りたたみ用の余白」のチェックボックスを入れ,有効化
    • 「対応する括弧の強調表示」のチェックボックスを入れ,有効化
    • 「アウトライン解析の枠」のチェックボックスを入れ,有効化
    • 「数値」のチェックボックスを入れ,有効化

    ファイルタイプ別の設定ウィンドウを閉じる際に下図のようなウィンドウが表示された場合は,「はい」をクリックしてください. この設定は,メニューバーから「動作環境」 - 「設定の対象」 - 「ウィンドウ」 - 「タブモード」 - 「詳細」の順にクリックして開く,タブモードの詳細ウィンドウの「デザイン」タブで再設定できます.

各種拡張子共通のカラー設定は以上です.

強調表示設定(C言語ソースファイル)
  1. 標準の強調表示設定を全削除
  2. ファイルタイプ別の設定で左側のメニューから「デザイン」 - 「強調表示」を選択し,「全削除」を実行します.

  3. 強調表示設定の読込み
  4. 「読込み」から強調表示などの読込みウィンドウを開き,カラー設定と同じ要領で,強調表示設定ファイル「cpp_kw.hilight」を開きます.

    以上で,強調表示設定も完了です.

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Windowsのftpコマンドを使用する場合のファイアウォール設定

概要

Windowsのftpコマンド(ftp.exe)を使用する場合のファイアウォール設定を紹介します.

ftp.exeを呼出してFTP処理を行うバッチファイルを作成したのですが,FTP処理が途中で止まってしまったりエラーメッセージが表示されたりして正常に実行できませんでした. 調べたところ,ファイアウォールの設定を変更することで,正常に実行できることがわかりました.

動作確認環境

他バージョンのWindowsでも,参考になると思います.

Windows Windows 10 Pro 64bit
ファイアウォール カスペルスキー インターネット セキュリティー 17.0.0.611(e)
Windows ファイアウォール
症状

バッチファイルからftp.exeを呼出してFTPサーバに接続した後,dirコマンドを実行すると,下記メッセージが表示されて正常に実行できませんでした.

対処方法
カスペルスキー インターネット セキュリティー
  1. FTPポートの監視を無効化し,アクティブモードでのFTP通信を可能にします. スタートメニューからカスペルスキー インターネット セキュリティーを起動し,左下の歯車のアイコンから設定に入ります.
  2. ネットワークをクリックし,ネットワーク設定に入ります.
  3. ネットワーク設定のネットワークポートで,「設定したネットワークポートを監視する」にチェックが入っていることを確認し,「選択…」をクリックします.
  4. 21番ポートを編集し,無効に設定変更します.

カスペルスキー インターネット セキュリティーを使用している場合の設定は以上です.

この設定を行わず「保護機能の一時停止」を行えばバッチファイルが実行できるかなと考えましたが,その場合もWindows ファイアウォールは有効のためWindows ファイアウォールの設定が必要になります.

Windows ファイアウォール

Windows標準のWindows ファイアウォールを使用している場合の設定を説明します. ポイントは,「下表に示した2箇所のftp.exeに対して,送信の規則の設定を行う」ことです.

ftp.exe (1) %SystemRoot%\System32\ftp.exe
ftp.exe (2) C:\Windows\Syswow64\ftp.exe

下記リンク先が参考になりました.

  1. スタートメニューから設定を開き,左側のメニューから詳細設定に入ります.
  2. 左側から「送信の規則」を選択した後,右側の操作メニューから「新しい規則…」をクリックします.
  3. 新規の送信の規則ウィザードのウィンドウが開くので,「カスタム」を選択し,次に進みます.
  4. 「このプログラムのパス」にftp.exeを指定します.上表のftp.exe (1)とftp.exe (2)各々に対して設定が必要になりますが,設定内容が異なるのはここだけです.
  5. 21番ポートを指定します.
  6. スコープを設定します.今回は,リモートIPアドレスとして,自宅ネットワークのネットワークアドレスを指定しました.
  7. 「接続を許可する」を設定します.
  8. プロファイルの設定では,すべてのチェックボックスにチェックを入れました.
  9. 最後に,適当な名前を設定して終了です.繰返しになりますが,上表のftp.exe (1)とftp.exe (2)各々に対して設定が必要になりますので忘れずに.
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