2013/05/11

Windows Server 2012をデスクトップOSとして使う

デスクトップPCのOSを再インストールする必要があったので,サーバ向けOSのWindows Server 2012をインストールしてみました.Windows 8をベースに開発されたWindows Server 2012は,Windows 8と同様の新しいユーザ・インタフェースが採用されています.私は他のPCでWindows 7ベースのWindows Server 2008 R2も使用していますが,今回も前回の投稿と同様に,OSインストール後のカスタマイズ設定についてメモしておこうと思います.

なお,Windows Server 2012は,学生であればMicrosoft DreamSpark Studentsから無料でダウンロードできます.今回も,このサービスからダウンロードしたOSとライセンスを使用しました.

  1. ハードウェア構成
  2. Windows Server 2012をインストールした自作デスクトップPCのスペックを示します.
    • AMD Athlon X2 BE-2350 2.10GHz
    • PC2-6400 DDR2-SDRAM 512MB*2(Total: 1024MB)
    • Serial ATA 80GB
    • DVD-COMBO
    • GALAXY nVidia GeForce 9400GT 512MB
  3. Windows Serverインストール直後に行った設定
  4. Administratorまたは管理者権限を持ったユーザでログインして作業を行います.
    • コンピューター名とワークグループ名の設定
    • 「スタート」は,ディスプレイ画面の左端下にカーソルを合わせると表示されます.
      「スタート」 > 「コンピューター」の上で右クリック > 「プロパティ」 > 「システムの詳細設定」 > 「コンピューター名」タブ

    • IPアドレスの固定(任意)
    • ルータのDHCPによる自動割り当てではなく,IPアドレスを手動で割り当てます.リモート デスクトップ接続を計画しているのであれば,IPアドレスを固定しておいた方が良いでしょう.
      「スタート」 > 「コントロール パネル」 > 「ネットワークと共有センター」 > 「アダプターの設定の変更」

    • Internet Explorerのセキュリティ設定
    • 各種ドライバやソフトウェアのダウンロードに使用するので,面倒なセキュリティ設定は解除しておきます.
      「サーバー マネージャー」 > 「ローカル サーバー」 > 「IE セキュリティ強化の構成」 > 「Administrator グループ」および「Users グループ」を「オフ」

      サーバー マネージャー

      ローカル サーバー

      IE セキュリティ強化の構成
    • セキュリティの設定
    • セキュリティの設定を変更して,ログオンやシャットダウンなどの日常的な操作を簡略化します.
      「サーバー マネージャー」 > 「ツール」 > 「ローカル セキュリティ ポリシー」ウィンドウを開いて作業を行います.
      • ログオン操作の簡略化
      • 「ローカル ポリシー」 > 「セキュリティオプション」 > 「対話型ログオン: Ctrl+Alt+Delを必要としない」 > 「有効」

      • パスワードのポリシーの変更
      • 「アカウント ポリシー」 > 「パスワードのポリシー」 > 「パスワードの有効期間」で「0」と入力.「0」で無期限になります.
        「複雑さの要件を満たす必要があるパスワード」など,この他の項目も必要に応じて変更してください.

      • 一般ユーザーにシャットダウン権限を与える
      • 管理者権限を持たない一般ユーザーでもシャットダウンができるようにします.
        「ローカル ポリシー」 > 「ユーザー権限の割り当て」 > 「システムのシャットダウン」 > 「ユーザーまたはグループの追加」 > 「オブジェクトの種類」 > 「グループ」にチェック > 「オブジェクト名の入力ボックス」に「Users」と入力

      Windowsロゴ キーを押しながらRキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログ ボックスを開き,「gpedit.msc」と入力して,「ローカル グループ ポリシー エディター」ウィンドウを開いて作業を行います.
      • シャットダウン操作の簡略化
      • 「コンピューターの構成」 > 「管理用テンプレート」 > 「システム」 > 「シャットダウンイベントの追跡ツールを表示する」 > 「無効」

        ローカル グループ ポリシー エディター
      • ログオン画面でのシャットダウン操作を有効化
      • 「コンピューターの構成」 > 「Windows の設定」 > 「セキュリティの設定」 > 「ローカル ポリシー」 > 「セキュリティ オプション」 > 「システムをシャットダウンするのにログオンを必要としない」

  5. Windows Updateを実行する
  6. Windows Updateを実行して,Windowsを最新の状態に更新します.2回程度実行した方が良いと思います.

  7. 機能を追加する
  8. Windows 8ライクなデスクトップOS環境を構築するために必要な機能を追加します.
    「サーバー マネージャー」 > 「管理」 > 「役割と機能の追加」 > 「役割ベースまたは機能ベースのインストール」でインストールするサーバーと下記項目を選択
    • 「ユーザー インタフェースとインフラストラクチャ」 > 「デスクトップ エクスペリエンス」

    • 役割と機能の追加ウィザード
    選択後,「次へ」 > 「インストール」

  9. サービスの設定を行う
  10. 各種サービスの設定を行い,Windows 8で標準で使用可能な機能を,Windows Serverでも有効にします.
    • サウンドの有効化
    • 「Windows PowerShell」 > 「services.msc」と入力して実行 > 「Windows Audio」 > 「自動」 > 「開始」

    • Windows Aeroの有効化
    • 「Windows PowerShell」 > 「services.msc」と入力して実行 > 「Themes」 > 「自動」 > 「開始」

    • 時刻サーバと同期
    • 「Windows PowerShell」 > 「services.msc」と入力して実行 > 「Windows Time」 >「自動」 >「開始」

  11. ユーザーを追加し,個人設定を変更する
  12. OSインストール後の環境整備はAdministratorで行いましたが,日常的な作業には,管理者権限を持たない一般ユーザを使用する方が良いでしょう.
    「サーバー マネージャー」 > 「ツール」 > 「コンピューターの管理」 > 「ローカルユーザーとグループ」から新規ユーザーを作成可能です.一般ユーザーを作成後,ログオンして「個人設定」を変更すると,Windows 8ライクなデスクトップを実現できます.
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